「飲食業界のワーキングシェアを促進し、労働環境改善を目指す」

飲食業界のワーキングシェアを促進し、労働環境改善を目指す

■飲食店専門ビジネスレーティングプラットフォーム 『Sasha』

　『Sasha』は、飲食店が必要な時間帯に優秀な⼈材に向けてリアルタイムに応募の掲載、仕事の依頼ができるプラットフォームアプリです。飲食店側は繁忙期や忙しい週末など、時間・曜日を限定した求人を掲載し、働き手（サービスマン）は自身の希望時間・職歴・スキルを設定し、希望する求人に応募します。飲食店側に費用負担はなく、応募したサービスマンが手数料8％を支払うビジネスモデルです。

■飲食サービス業従事者の労働環境改善に貢献

　『Sasha』には店舗・求職者の双方にレビュー機能がついている点が特徴です。求職者側には『Sasha』が自身のブランディングをサポートしてくれるプラットフォームとなり、評価や経歴が保証され時給や勤務時間などの交渉がしやすくなるメリットがあります。飲食業界では過重労働や適正でない安い賃金、職場環境の悪さなどによる高い離職率が問題になっていますが、『Sasha』を活用することで、求職者はシフトや勤務に融通が利き、物理的な縛りを極限まで無くした働き方が可能になります。飲食店側にも、⾯接などの⼿間をかけずにプロフィール・職歴・過去の評価を元にした採用ができ、即戦力の⼈材獲得を短期間で実現できるメリットがあります。

■今後の事業展開

　2019年内のβ版リリースに向け、資金調達を検討しています。これまでに2019年1月からの3か月間で東京23区を中心に147店舗と契約を締結しました。2020年以降、大阪や福岡、名古屋等全国へエリアを拡大し、飲⾷店向けの営業代行業者との提携によって契約者数を伸ばしていきます。シナジーのある飲食店向けのサービスを行っている事業者との提携により、契約者をシェアすることも検討しています。『Sasha』の普及を通して将来的には労働時間を短縮し仕事を分かち合うことで新たな雇用を創出するワーキングシェアを活性化し、日本社会の雇⽤の安定化、ひいては経済全体の安定化に貢献することを目指します。

※2019年8月号掲載時点での情報です