「メディカルフォトニクス(株)、ストリートアカデミー(株)」
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早稲田大学
商学博士 松田 修一 氏
1943年山口県大島郡大島町(現周防大島町)生まれ。
1972年早稲田大学大学院商学研究科博士課程修了。
1973年監査法人サンワ事務所(現監査法人トーマツ)入所、パートナー。
1986年より早稲田大学に着任し、ビジネススクール教授などを歴任。日本ベンチャー学会会長、早大アントレプレヌール研究会代表世話人も務める。2012年3月教授を退官。ウエルインベストメント㈱取締役会長
特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ代表理事
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インデペンデンツクラブ月例会で、IPOを目指している企業2社に対する講評を致します。
No.796 メディカルフォトニクス株式会社(代表取締役 飯永 一也 氏)
製薬企業で技術サービス、MRなどの経験を経て、2015年会社を設立しました。北海道大学から非侵襲血液計測技術関連の独占実施権を受けて、非侵襲脂質計測器を開発中です。メタボの原因となる食後高脂血症の程度を測定できる手のひらサイズの製品を2018年には販売する予定です。現在興味を示している健康医療機器メーカー等があるようですが、家庭と医師との懸け橋となるためには、次のような課題をクリアする必要があります。①生活習慣病診断・予防の計測機器競合との技術の優位性の確認
血液のみならず、尿・つばき・うんちを計測対象に健康関連機器開発は安全性・有効性・低コスト面で競っています。研究室や病院向けまでの特定用途向けに加えて、家庭用販売までには、相当の時間と資金が必要です。競合社の技術や開発製品を、市場や顧客視点で比較し、自社のキラーコンテンツがどの程度優位性があるかを確認する必要があります。②血中脂質データの収集チャネルの確保
血液の脂質計測でどのような生活習慣病の特にどの予防に有効性があるかを検証するために、病院いらずの健常者と脳梗塞などの予後モニターなどのサンプル数をどの程度、どのようなチャネルを活用して収集するか、チャネルが将来の顧客になる可能性など、個人情報保護の現状の中で、説得力ある情報の収集チャネルを確保する必要があります。③機器(ハード)とデータ(ソフト)の統合システム化の可能性
機器販売に加えてデータ販売、さらに生活習慣病の改善或いは予後対応の方向性などの統合したシステム化を5年軸でプランしていますが、すでに川上の製造業、川下のフィットネスクラブ等がこの領域に事業進出しています。どのようなプラットフォームで戦えるのか、挑戦かつ実現可能なリアリティある事業計画を策定する必要があります。No.797 ストリートアカデミー株式会社(代表取締役 藤本 崇 氏)
米国で幼少から社会人まで通算15年間米国で過ごし、多くの事業経験をしながら、「まなびを自由に、当たり前に」をビジョンに掲げ、学びのマッチングマーケットの会社を2012年に設立しました。すでに1万人の教える者と、13万人の学びたい受講生を抱えており、損益や株主構成は開示されていないが、順調に業績を伸ばしています。学びの自己実現を拡大し、さらなる飛躍をするために、次の課題を乗り越える必要がある。①学びにメリットがあるというニーズの深掘り
料理等の特定領域のマッチングビジネスはあったが、多様な生き方を模索している時代背景のもと、少人数教室による学びたい方の幅広いニーズに対応した一定のブランディングには成功している。受講生が学びに何のメリットを求めているかのニーズの深掘り対応を考えないと、気軽・安価なマッチング運営の限界が来ます。②教える講師側のニーズに対応する仕組みづくり
講師による提案持ち込みビジネスで、情報を開示することによってその品質の信頼性を確保しています。能力があり人気の講師に安定所得を保証し続けるためには、従来のBtoCプラットフォームから、BtoBtoCプラットフォームに徐々に変化していかざるをえません。何処まで人気講師を繋ぎ留め続けることができりかの一層の工夫が必要です。③ネットマッチングとリアル教室の限界の見極め
講師と受講生双方にとって最適な空き室利用のリアル教室運営は、都心部ではまだ相当な伸びしろがありますが、「まなびを自由に、当たり前に」のビジョンを地方にも拡大するためには、都心に集中する講師陣の多層的活用が重要なテーマになります。リアル教室からネット併用への転換期を逃すと新たな競合相手を利することになります。2017年8月7日インデペンデンツクラブ月例会 東京21cクラブにて