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「軽量で折りたためる新しい都市型電動車いす」

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【高橋 陽介 略歴】
1971年岐阜県岐阜市生まれ。1994年名古屋外国語大学卒業後、清水建設株式会社入社。海外部、欧州支店に12年所属(ザンビア、アンゴラ、中国他勤務)。2006年高橋製瓦株式会社入社。2009年キュリオ(ベビーカー)事業部設立。2017年スクー(電動車いす)事業部設立。

【高橋製瓦株式会社 概要】
設 立 :1954年5月21日
資本金 :10,000千円(株主 経営陣)
所在地 :岐阜県岐阜市城東通り2-36
事業内容:屋根工事業、ベビーカー、電動車いすの開発製造販売
従業員数:9名


No.766 高橋製瓦株式会社


「軽量で折りたためる新しい都市型電動車いす」


当社は屋根瓦の製造会社として1954年に創業し、現在は屋根工事業を主事業としています。3代目である私が入社して以降、2009年ベビーカー事業部の設立を皮切りに、新機軸ののりもの事業を開始しました。

■ 新しい都市型電動車いす「SCOO(スクー)」

岐阜県研究開発財団より支援いただき、大同大学情報デザイン学科の井藤教授と共同研究開発した「サイドステアアリング方式による電動シニアカーの研究開発」がベースとなり誕生しました。片手でスムーズな操作ができ、またシンプルなデザイン・構造なので街で使っていても違和感がなく、乗り降りしやすい構造となっています。

■ 軽量かつコンパクトで持ち運びが可能

独自方式でスーツケースと同等サイズに折りたためる事が特徴です。重量も他の電動車いすと比べて圧倒的に軽い25kgを実現しました。これにより、飛行機の受託手荷物に預けることができ、遠出の旅行も楽しめます。また、都市部マンションに住む方にとっても、コンパクトに折りたためるSCOOなら住居内に収容することも可能です。

■ クラウドファンディングで1000万円の資金調達

2016年12月に全日空(ANA)が主催するクリエイティブアワード「WonderFLY」で応募541件の中から優秀賞9件に選ばれました。その後、賞金100万円を元にプロトタイプを作成し、同アワード内のクラウドファンディングに挑戦。23人の方から支援を得て、約1000万円の資金調達に成功しました。

■ 今後の展開

2017年12月に「SCOO F(Folding折りたたみ)シリーズ」をリリース予定です。まずは都市部で生活するアクティブシニア層をターゲットに普及を図り、将来的には日本ブランドとして世界の主要都市への発信・展開も視野に入れています。