「Wi-Fiによる広域無線通信システム」
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当社は、福岡県ならびに九州大学産学連携センターをはじめとする九州大学の支援で、無線LANによる広域通信普及を目的に創業しました。私自身は現在も九大教授を兼任しており、前職NEC時代から国内外で70件以上の出願、登録査定された特許は50件以上の無線に関するIPR(知的財産)を保有しています。スマートフォンの急激な普及はトラフィック爆発という副作用を生み出しました。携帯電話網の周波数は不足し、7GB規制による料金高騰、速度低下や繋がらないという問題が出ています。それを解消するために基地局守備範囲の縮小化(スモールセル化)の重要性をいち早く提唱しました。Wi-Fiは半径数10M程度であり、まさにスモールセルの代表的な無線通信規格であり、世界中に広く普及しています。課題はアクセスポイントの敷設コストにありました。スモールセルの基地局は大量に設置しないと、満足な通信エリアが確保されないのです。
当社のコアコンピタンスは、基幹通信網とスモールセル基地局を繋ぐ無線のバックホール技術です。各Wi-Fiポイント同士が無線中継し合うことで、各Wi-Fiポイントまで有線回線の敷設を必要しないネットワークを構築します。無線バックホールの実現で障害となる、電波干渉、電波変動、周波数不足問題を独自の技術でうまく解消しています。周波数ライセンスが不要な周波数を使っていますので、通信コストの劇的な低減が可能です。
この無線バックホール技術を備えた「PicoCELAlPCWL-0200」は、敷設コストを劇的に低減し広域で連続な無線LAN空間を至る所に構築できます。当社の技術は都市部(密集地)を中心に展開していき、郊外や移動体通信(車)は既存の携帯無線技術と連携していきます。
現在のビジネスモデルは、弊社のコアコンピタンスである無線中継機能を備えた高付加価値のエンタープライズ向け無線基地局の研究開発ならびにライセンシングです。一番の競合先はシスコ(米国)です。以前はコンシューマ市場向けの低価格製品販売で、不毛な戦いで企業体力を消耗しました。技術系商社等と販売提携することで、無線ソリューションやメンテナンス展開もしていきます。
将来へ向けてはスモールセルをインフラにするポストキャリア事業を考えています。当社が提唱する「Open4G(オープンモバイルネットワーク)」は、Proof of Conceptとなる広域Wi-Fiサービス網が既にキャナルシティ博多、天神地下街、リゾートホテルなどで導入されています。有線・無線のハイブリッド中継、クラウドシステムによる24時間リモート管理体制なども当社の特徴です。工場、プラント、ビル内などにカメラ・GPSなどのセンサー監視ネットワーク構築を提案していきます。
2013年に元富士通ICL社長でイギリス人Jan(ヤン)氏を経営パートナーに迎え収益も安定してきました。彼はIPOを2回経験しており、私は技術、彼は経営面という役割分担し、大きな資金調達も検討しています。将来的には全国に400万台以上のアクセスポイントを設置し、現在の携帯電話並みのカバーエリアを実現したいと思います。
「THE INDEPEDNENTS 2014.8」